過去世いろいろ3

10月 20th, 2011


・・・・・どーん。
殺人マシーンのあまりの重たさに、二人してどんより。
ここまで衝撃的とは思ってなかったし~ (;>_<;) !!



前世療法に入って、すでに2時間以上。
かなり疲れてきましたが、あまりにも後味が悪くて。
今度は、幸せだった記憶を呼び戻すことにしたのです。


その5   <<   幸せなお姫様 ロザライン    >>


次の瞬間、私は天蓋付きのベッドの中で目覚めました。
私の名前はロザライン、もうすぐ16歳になります。

美しく上品な調度品に囲まれた広い部屋。
すぐにメイドが、朝食を運んで来ました。
熱い紅茶と焼き菓子が少し。
私のお気に入りの銀食器に載せられて☆ 
とくにティーポットの細工が気に入っています。

髪をとかされると、コルセットでギュウギュウにウエストを締め上げ、ドレスに着替えます。
焼き菓子をひとつだけ、ぽんと口の中に放り込みました。
今朝の食事はこれでおしまい。
なぜかというと・・・今、太るわけにはいかないから!

もうすぐ隣国の王子の元に、輿入れすることが決まっているのです。
その時には、最高に美しい私を見せなくちゃ♪
そのために、日々努力をかかしません。
贈られてきた肖像画の彼は25歳、白馬に跨った凛々しい男性でした。
そのハンサムな外見に一目ぼれ。
私は彼に出会う日を心待ちにしているのです。


お返しに、自分の肖像画も送ってあります。
お気に入りのピンクサテンのドレスを着ている全身を描いてもらいました。
正面からではなく、控えめに微笑む横顔です。
ドレスは、裾が長く背中から腰の下まで
豪華なレースが使ってあるので、とても華やかに見えます。
頬と唇の色をちょっとだけ明るめに修正させました。
完成した絵を気に入った私は、画家にもう一枚同じものを描かせました。
私がお嫁に行った後に、お父様とお母様が寂しくないように
プレゼントしようと思ったのです。

優しい父と母、10歳年下の可愛い弟。
生まれてからこのかた、辛かったり嫌な記憶はありません。
ただ、『 可愛く美しくあれ。 未来の旦那様に愛されることが使命 』
そう言われて育ちました。

結婚式はそれはそれは盛大でした。
王子は肖像画よりも若干顔が長いなぁという印象でしたが
優しい瞳は同じで、とても穏やかな人でした。
何より、ひと目見て私を気に入ってくれたのがわかったので
とても満足な気持ちになりました。

その国の王様は厳しく立派な方で、お妃様も口うるさい方ではありません。
みんなが気を使ってくれ、想像以上に居心地のよい新生活が始まりました。
夫はオットリしており、気弱で、私に気に入られようと一生懸命
心をくだいてくれています。
そんな彼が大好きになりました。

なかなか子宝に恵まれなかったのですが、22歳の時に双子の男女を授かりました。
夫に似た金髪の巻髪と青い瞳。 まさに天使のようです。
争い事もなく、平和で穏やかな日々。
家族揃ってテラスでお茶をいただきながら、
遠くまで広がる庭を眺めていると心から満ち足りた気持ちになりました。

人生で、初めて深い悲しみを感じたのは、祖国の父の訃報が届いた時でした。
時々は子供の顔を見せに里帰りをしていたのですが
ここ数年は滅多に帰ることもなく。
しかも、母も後を追うように亡くなってしまいました。
心の半分がえぐり取られたような空虚感に襲われ、
長い間寝込む日々が続いたのです。

子育ては、召使いがやってくれるし、夫は趣味の乗馬や狩りに夢中。
暇な私にできるのは、お茶会を開くことぐらい。
こじんまりしたものから盛大なものまで。
テーブルセッティングに趣向をこらしたり、
流行のお菓子を用意させたりするのは面白い仕事でした。
会を開いても、自分が話しの輪に加わるよりも
招待客が楽しげにしている姿を見ているのが好きでした。

中年になってはまったのはカードゲームです。
自分の中にこれほどの狡猾さや計算高さがあったのかと
驚くほど、頭脳ゲームが強かったのです。
興がのってくると、つけていたブローチを賭けたり
別荘を賭けて遊びました。
結局は、私が勝つまでやめないのですが(笑)

相変わらず私を愛してくれる優しい瞳の夫。
フサフサと豊かで美しかった頭髪もめっきり薄くなり
体型もすっかり変わっています。
そんな彼が、落馬して頭を打ったのです。
一晩昏睡状態になり、翌朝息をひきとってしまいました。

この世の終わりのような衝撃的な事件でした。
私は黒いドレスしか身につけず、日々泣き続けました。
子供や孫達が入れ替わりたちかわり様子を見に来てくれますが
全く慰めになりません。
私も一緒に死んでしまいたい。
そんな気持ちに囚われて、ぼんやりと過ごしているうちに
記憶もあやふやになり痴呆が始まってしまいました。

・・・・・・・・・・(;^-^;)

えっ!?  戸惑う私達。  
幸せな記憶がこの程度なの ??????

ちょっとビックリ。

あまりにもアッサリしすぎていませんか!?Σ( ̄□ ̄;

                           ・・・・・・・・・つづく

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